ュージーランドに植生するマヌカから採れるマヌカハニーは、日本でも少しずつですが、知られるようになってきました。しかしながら、同じマヌカの木から水蒸気蒸留で抽出する『マヌカオイル』についてはあまり耳にされたことはないと思います。

実は、ニュージーランドのマオリ族は、マヌカオイルを古くから伝統的に利用していました。彼らは、マヌカの葉を蒸し風呂やトイレ芳香剤として利用し、種子はざら紙に包み、創傷包帯用として利用し、そして、葉の煎じ汁はお腹の調子が良くない時の飲み物として利用していたのです。
そして、このようにマオリ族がマヌカオイルを古くから経験的に健康増進のために利用してきた理由が、現代になって明らかとなってきました。

マヌカの葉から水蒸気蒸留によって抽出したマヌカオイルの化学組成を調べると、他の植物には観られない「トリケトン」という物質が多く含まれていることが分かりました。そして、そのトリケトンは、黄色ブドウ球菌などグラム陽性菌などの悪性菌に対して強い殺菌力を示すことが見出されています。
尚、このトリケトンは、マヌカハニーに含まれるメチルグリオキサールとはまったく別の抗菌物質です。

さらに、最近では、日本の研究グループによって、各種精油の口腔病原菌に対する抗菌効果が比較検討されております。
その検討結果、マヌカオイル、ティーツリーオイル、ユーカリオイル、ラベンダーオイル、そして、ローズマリーオイルの中で、口腔細菌の最小阻止濃度と最小殺菌濃度を測定したところ、 虫歯菌であるミュータンス菌と歯周病原因菌のギンギバリス菌のどちらに対しても、マヌカオイルが最も効果的 であったことが示されているのです。

ニュージーランドでは、マオリ族が古くからマヌカという植物を美容と健康のために利用してきたわけですが、このように、花から得られたハチミツにはメチルグリオキサール、そして、葉から得られた精油にはトリケトンという、何れも、悪性菌、特に口腔内病原菌に対する強い殺菌作用を有する物質が含まれていることが近年明らかとなったわけです。
悪性菌にとって恐るべしマヌカなのです。
ニュージーランドに植生する「マヌカ」と「カヌ/”>『ニュージーランドに植生するマヌカとカヌカ、なにが違う?』もご一読ください。マヌカハニーだけでなく、マヌカオイルとカヌカオイルの違いについてもみていきます。