さんは『ハチミツの王様』と呼ばれているニュージーランド産マヌカハニーについてどこまでご存知でしょうか?

マヌカハニーは、こちらの『ヘリコバクター・ピロリ菌感染者と胃がんリスク』の後半部分でも少し触れていますが、ニュージーランドのマヌカという低木に咲く花からミツバチが採取してきたハチミツです。
マヌカの利用は大変古く、原住民マオリ族の万能治療薬として使われており、その健康増進効果は昔から知られていました。
たとえば、マヌカハニーを食べている牛は不思議にもまったく病気になることもなく元気で乳汁を出し続けるそうです。知れば知る程に『ハチミツの王様』と言われるだけはある不思議で魅力的なハチミツなのです。

ハチミツと言えば、アリストテレスの生きていた紀元前350年から(万能とはいわないまでも)抗菌治療薬として使われていました。その効能が過酸化水素の抗菌作用によるものであることが発見されたのは1960年のことです。
過酸化水素といえば活性酸素の1種ですので、ハチミツに美容効果や抗老化作用の期待できる抗酸化物質が含まれることはありえません。活性酸素は相手を酸化する物質であり、抗酸化物質は相手を還元する物質ですので共存できないからです。ところが、マヌカハニーにはシリング酸メチルという美容効果で注目されている抗酸化物質が含まれています。
それはなぜでしょうか?

実は、マヌカハニーには過酸化水素よりも強力な抗菌物質、メチルグリオキサール(MGO)が含まれているからなのです。
MGOは活性酸素(酸化物質)ではないので抗酸化物質と共存できます。そして、シリング酸メチルを含有している為、普通のハチミツに含まれるような過酸化水素は含んでいません。
このような理由から、マヌカハニーはMGOによる口腔内病原菌の虫歯菌や歯周病原菌、胃がんの原因菌のピロリ菌、そして、腸内の悪玉菌に対する抗菌作用とともにシリング酸メチルによる表皮細胞や線維芽細胞の保護による美肌作用をもつ究極のハチミツといえるのです。

さらに、マヌカハニーは様々な病気の根源となっている食生活、生活習慣、ストレスなどによる腸内の悪環境を改善できる特別なハチミツでもあります。MGOの働きで腸内の悪玉菌を減少させるのですが、マヌカハニーには、なぜか同じ菌類のはずですが、善玉菌は増殖する作用があるのです。では、それはなぜでしょう?

その謎を解く鍵はマヌカハニーに含まれているグルコン酸にありました。

グルコン酸はハチミツに含まれるグルコン酸生成酵素によってグルコース(ブドウ糖)から変換されて生合成されますが、このグルコン酸にはビフィズス菌などの善玉菌増殖作用があるのです。そして、マヌカハニーは他のハチミツに比べてグルコン酸を多く含む為、MGOによる善玉菌減少量よりもグルコン酸による増加量の方が大きく、その結果、悪玉菌減少と善玉菌増加のダブル効果による腸内環境改善が可能になっているのです。

マヌカハニーの3つ特徴は『メチルグリオキサール(MGO)』と『シリング酸メチル』、それに『グルコン酸』

では、マヌカハニーのような人類にとってすばらしい食材がこの自然界の中になぜ生まれたのでしょうか?

残念ながら・・・その答えはまだ見つかっていません。