チミツの王様であるマヌカハニーをご存知な皆様は、マヌカハニーがオーラルケアに有効な理由は単に抗菌成分メチルグリオキサール(MGO)によるものだと思っていませんか?

確かにマヌカハニーに含まれるMGOは、虫歯菌や歯周病菌などの口腔病原菌の除菌に有効であり、MGOマヌカハニーを配合した歯磨き、チュアブルタブレット、チューインガムは虫歯や歯周病予防、そして口臭防止ができることが知られています。

でも、実は、マヌカハニーのオーラルケアに対する凄い効果、マヌカハニーを究極のハチミツとしている理由は、このMGOによるものだけではないのです。
それは抗酸化成分のシリング酸メチル(SAME)です。
下図に示すように、他のハチミツに比べてSAMEの含有量が多いのです。SAMEなどの抗酸化物質が多いマヌカハニーは、当然、図2のように抗酸化作用も高くなっています。

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口内炎で口の中に腫れものができた時、出血した時、痛みが激しい時、マヌカハニーを食べて寝ると次の日の朝には、その口内炎の症状が消えていたという経験をしたのは私だけではないはずです。その理由は、SAMEなどのマヌカハニーに含まれる抗酸化物質にあることが分かっています。

 マヌカハニーには、高い抗酸化作用とともに抗炎症作用もあるのです。

マヌカハニーの抗炎症作用を示す報告を紹介しておきます。
マヌカハニーにはTNF-αの産生を抑制する抗炎症作用がありますので、口内炎、口腔粘膜炎の治癒や予防が可能です。下図に示しているようにマヌカハニーだけでも有効ですが、αシクロデキストリンという環状オリゴ糖と組み合わせた粉末でさらに抗炎症効果は高まります。
そのため、マヌカハニーのαシクロデキストリン粉末を配合したチュアブルタブレットが開発されています。

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少し難しくなりますが、マヌカハニーの抗炎症作用をもう少し理解したい方のためにマクロファージとTNF-αについて理解を深めておきましょう。
マクロファージという生体の機能を防御する細胞をご存知でしょうか?
マクロファージは白血球の1種である単球が血管外に出たときに変化した細胞です。細菌やウイルス、死んだ細胞などの異物を細胞内に取り込んで消化するため大食細胞とか貧食細胞と呼ばれています。
このマクロファージが活性化するとTNF-αという生体防御にかかわるタンパク質(サイトカイン)が産生されます。
このTNF-αは、がん細胞や病原菌に対する生体防御力を高めるために必要ですが、同時に炎症を増悪させます。口腔粘膜炎は歯茎や舌、頬の内側、唇などの粘膜に起きる炎症ですが、癌患者に口腔粘膜炎が起こるのは、抗ガン剤や放射線治療の影響です。
健康な人でも経験する口内炎も口腔粘膜炎に含まれますが、がん患者はそれよりも症状は重く、食事はおろか、飲み物をとることも辛く、場合によっては話すこともできない患者もいます。癌治療の影響で粘膜の上皮細胞や粘膜下細胞にTNF-αやIL-1というサイトカインが発生している為、炎症が起きているのです。

よって、マヌカハニーにより、このようなサイトカインの分泌が抑制できれば抗炎症効果が期待できるわけです。

マヌカハニーを毎日摂取して、MGOによる口腔病原菌の除菌、そして、SAME(シリング酸メチル)による口内炎の予防の両方で完璧なオーラルケアを目指しましょう。