日本マヌカハニー協会 一般社団法人 Japan Manuka Honey Association

抗菌成分MGO(メチルグリオキサール)とは

2006年、抗菌物質MGOが同定される

マヌカハニーが持つ独自の抗菌特性は何十年間も知られてきましたが、2006年になって始めて、ドイツのトーマス・ヘンレ教授により抗菌特性を担うマヌカハニー中の化合物が食物メチルグリオキサール(MGO)であると同定されました。

ドレスデン工科大学の食物科学研究所所長、トーマス・ヘンレ教授に率いられた研究チームは、天然に生成するメチルグリオキサール(MGO)がマヌカハニーの抗菌特性を担う主要な成分である事を見出しました。

研究チームが全世界から80以上のハチミツを試験したところ、食物メチルグリオキサールの濃度は7mg/kgを超えませんでしたが、一部のニュージーランド産マヌカハニー中のMGO濃度が、通常のハチミツより70倍以上も高い30mgから700mg/kgほどまであることが明らかになりました。

研究によって、純粋なマヌカハニーは自然に生成するメチルグリオキサールを非常に高い濃度で含有していることが分かったのです。

もしマヌカハニーのメチルグルオキザール濃度が低い、あるいはまったく含まれていないとすれば、それはマヌカハニーが他のハチミツと自然に混ざったもの、あるいは人為的に混合されたものだと言えます。

研究では、マヌカハニーと他のハチミツに関して、寒天拡散検定法を用いてハチミツの抗菌活性を確認しました。それがHPLC試験(高速液体クロマトグラフィー)により明らかにされたメチルグリオキサール濃度と、直接に関連している事も明らかになりました。

トーマス・ヘンレ教授によれば、マヌカハニーが黄色ブドウ球菌及び大腸菌のような細菌を確実に阻止する為には、少なくとも100mg/kgのメチルグリオキサールが必要です。

メチルグリオキサールは人、動物及び植物中でグルコースの変換過程で天然に作りだされる物質です。

医療分野での研究において、メチルグリオキサールが体内で悪性細胞に対して特異的に作用することが明らかになりました。初期の研究によると、メチルグルオキザールは幅広い範囲のガンに侵された動物に対して著しい治癒効果を有していることが分かっています。

メチルグリオキサール測定法

最初にマヌカハニーに独自に抗菌活性を見出した、ワイカト大学のピーター・モラン教授は、ハチミツの抗菌強度を一般の殺菌剤であるフェノールと比較する事により、非過酸化物抗菌活性を測定する検査法を開発しました。これはマヌカハニーを認証する基準となりました。

その後、2006年にドレスデン工科大学の食物科学研究所所長、トーマス・ヘンレ教授に率いられた研究チームは、天然に生成するメチルグリオキサール(MGO)がマヌカハニーの抗菌特性を担う主要な成分である事を見出しました。

現在では、マヌカハニーの抗菌活性を正確に計測する唯一の方法は、活性物質であるメチルグリオキサールのレベルを測定するロバスト検定であると二人の教授は共同で声明を発表しています。

MGOシステム(MGO測定法)

メチルグリオキサール測定法は、マヌカハニー中のMGO含有量を正確に測定する方法です。
天然に生成する化合物であるメチルグリオキサールがニュ-ジーランド産のマヌカハニー中の主なる抗菌成分であるとの2006年の発見に基づいています。

メチルグリオキサール試験消費者ガイド

項目 メチルグリオキサール測定 抗菌試験
開発された時期 2007年 1990年代中頃
試験根拠 主要な抗菌成分(メチルグリオキサール)の濃度 一般の殺菌剤(フェノール)との比較
測定方法 HPLC分析 寒天拡散法
精度 < 2% バラツキ大
最小抗菌濃度 MGO100 10+
学術研究引用 メチルグリオキサール濃度を学術研究で引用 学術研究での引用なし
判り易さと容認 活性成分の考え方は充分理解され受け入れられる 消費者は過酸化水素と非過酸化水素試験の差を理解せず、
その結果過酸化水素を活性表示の根拠として用い
純粋な抗菌活性を何ら有していない銘柄を延命させている。

注)

メチルグリオキサール濃度測定は精度の高い自動化されたHPLC分析法によって行います。

メチルグリオキサールの濃度は多くの科学文献で、特に合成抗菌物質及び抗腫瘍剤に対する天然代替物質を研究討議する人々により引用されています。

マヌカハニーに対するメチルグリオキサールに基づく認証システムは、その導入以来消費者に広く受け入れられてきています。

マヌカハニーをメチルグリオキサール含有量について認証を受けた濃度で販売する唯一の会社は、全ての主なタイプの細菌全てを殺すに必要な最小含有量である100mg/kgより多い濃度の製品を販売しています。

MGO表記のない多くの製品は正確な栄養表示がされていない可能性があります。その様な製品に対するメチルグリオキサール試験結果では、抗菌活性効果を示すに必要な濃度にはほど遠い10から25mg/kgの濃度範囲である場合が報告されています。

ラベルのMGO表示

マヌカハニーの最大の特徴はMGOを含有している点です。
MGOが1kgあたり100mg以上含有されていないものは、マヌカハニーとしての効果が期待できません。
ピーター・モラン教授、トーマス・ヘンレ教授は、マヌカハニーの中にはMGOがほとんど含まれていない製品もあるため、必ずMGOの含有量を確認してから購入するべきだと消費者に訴えています。

ドレスデン工科大学による消費者へのMGOレベル指標

メチルグリオキサール含有量
(mg/kg)
消費者への推奨使用例
MGO100 時々起こるちょっとした体調不良の予防と日常の健康維持
MGO250 継続する軽い体調不良
例:胃食道逆流、消化不良
MGO400 深刻な症状
例:胃潰瘍、IBS、中~重度の創傷
抗生物質をしのぐ効果
MGO550 最高レベルが必要な人のための最高の強さ

日本におけるMGO含有量の測定

ピーター・モラン教授、トーマス・ヘンレ教授の研究をもとに、マヌカハニー製品の中にはMGO含有量を表記した製品が販売されています。市販されている製品のMGO含有量を測定できる日本国内の機関は、株式会社シクロケムバイオのほか、極わずかであるのが現状です。各メーカーが正しい表示を行い日本の消費者が正しいMGO含有量の情報を知り製品を選べるよう当協会では、マヌカハニーとMGOに関する情報を提供してまいります。